1. dB

 dBとは、ある値\(x\)と基準値\(x_0\)との比を対数で表した相対値であり、定義は以下のとおりである。

\(\displaystyle\rm X=10log(\frac{x}{x_0})\)

 マイクロ波設計では微弱な信号から非常に大きな信号までを扱い、真数表記だと数値の桁数が大きくなる。dB表記を用いることで、少ない桁数で数値を表すことができ、計算が容易となる。また、対数の性質上、下記のとおり乗算は和算、除算は減算で計算でき、計算が簡略化可能である。

\(\displaystyle\rm log(xy)=log(x)+log(y)\)

\(\displaystyle\rm log(\frac{x}{y})=log(x)-log(y)\)

  1. dBm

 dBは相対値であるが、dBmは1mWを基準値とした絶対値となる。定義は以下のとおりである。

\(\displaystyle\rm X=10log(\frac{x}{1mW})\)