エンジニアの業務
会社によって多少の違いはあるかと思うが、エンジニアの業務は、プロジェクト受注前の見積もり作業から始まり、設計、手配、図面作成、試験、プロジェクト業務、客先調整/社内調整、不具合対応等、多岐に渡る。
多くのエンジニアは設計作業に重点を置きたいと考えているが、他の業務に追われ、設計作業を集中して実施できる時間は少ない。このような環境の中で、設計業務を優先的に実施していくためには、『あの人に手配作業、プロジェクト作業をやらせておくのはもったいない』と思わせるような突き抜けた技術力や、設計作業以外の業務をできる限り短時間で完了させる作業の効率化(フォーマット化、マニュアル化等)が必要である。
ただし、経験上、若い頃はいろんな人の話を聞き、いろいろな業務を経験することが大事だと思う。その中で、尊敬できる上司、先輩に出会ったり、天職だと思えるような仕事を見つけたりして、力を伸ばしていければ幸せである。
自分も会社人生の中で、何人かの尊敬できる先輩に出会い、影響を受けてきた。その中で特に印象に残っている言葉は以下である。
①『どうせやるなら楽しく』
→楽しくやるためには、仕事の内容を知り、仲間と多くのコミュニケーションを取ることが必要。
②『現状を最善だと思わず、常に改善を考える』
→高性能化、低コスト化、短納期化、なんでもよいから改善していく。
③『不易流行(松尾芭蕉の理念)』
→いつまでも変化しない本質的なものを基本にしつつ、状況に応じて柔軟に変化を重ねていくこと。
マイクロ波回路設計においても、基本知識を学びつつ、最新技術を常に調査していくことが重要である。